自家用操縦士実地試験受験報告


中澤 伸一(’96年入部)

 去る11月29日、関宿滑空場にて自家用操縦士の実地試験を受験し、合格 しました。学部生のうちにライセンスを取得したいとは常々思っていました が、4年目にしてなんとかその目標を達成することができました。

 試験を受けるための飛行経歴がそろったのは6月ごろです。去年の春は天候 に恵まれ、梅雨に入ってもまとまった雨はあまり降らず、4~6月だけで 多くの発数をかせぐことができました。

 8月にCABの試験を受ける決心をして、加藤教官に話をしたのですが、 そのときにはログを初めとして申請に必要な準備が全くそろっておらず、 加藤さんには大変ご迷惑をおかけしました。結局8月中に受験希望日を 11月上旬として申請をし、その後試験官との調整で受験日が11月29日 に決定しました。

 あとはひたすら口述試験のための勉強と、実技試験のための練習フライト です。土日は関宿、平日の空いている時間に口述試験の勉強という生活が 続きました。フライトはそれなりに順調に練習できたのですが、口述対策は 思ったように進まず、試験前に少々慌てる結果となってしまいました。

 試験当日。前日は宿舎に泊まったので、朝から発航の準備を進め、2発 練習フライトで飛びました。当日の教官は立会い教官の加藤さんだけかと 思いきや、岡村さんと山木さんもいらっしゃって、ますます落ちられない 状況となりました。

 9時ごろ宿舎に引き上げて待機、11時前に試験官が到着し、口述試験が 始まりました。とにかく自分の考えを自信を持って伝えるように心がけて、 受け答えしました。


 緊張しっぱなしの1時間半が終わり、昼休みを取った後、午後の実技試験に 移りました。1発目は複座、2発目はソロで飛び、それぞれのフライトで 試験課目を行いました。だいぶ緊張はしていましたが、2発とも普段以上の よいフライトができたように思います。


 宿舎に戻って試験で飛んだ2発のフライトをログに書き、自分でサインを して、結果の発表を待ちます。試験官の口から「合格」の言葉が出たとき には、一気に体中の力が抜けました。

 CABの試験で、しかも一人で受けるという、今思えばけっこうな冒険を したと思いますが、試験官からは、これから自家用ライセンサーとして飛ぶ にあたってためになるお話を伺うことができ、貴重な経験になりました。 今回の受験は、現役の関宿での自家用取得はもちろん、社会人のOBの方が ライセンスを取ろうとするときの、足掛かりもなるのではないかと思い ます。

 最後に、これまで私のフライトを教育して下さった教官の方々、一学生の ために関宿まで足を運んで下さった局の試験官、ウインチでお世話になった 河村さん、当日手伝っていただいたクルーの方々、これまで部の活動を 支えてこられたOBの方々、そしてOBになってからも発数をわけてくれた 現役の皆さん、本当にありがとうございました。また次の目標に向けて がんばりたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。